演習科目「地域経営演習Ⅱ-A」でコアマシナリー株式会社を訪問しました

2025.06.02

2025年5月22日(木)、地域経営学部の演習科目「地域経営演習Ⅱ-A」(担当:亀井省吾教授・張明軍准教授)の一環で、コアマシナリー株式会社(福知山市三和町)を訪問し、「地域企業の深化と進化に触れる~コアマシナリー株式会社を訪問して~」をテーマにフィールドワークを実施しました。同社は、精密部品の切削加工と表面処理(アルマイト処理)を自社内で一貫して行うことができる、業界でも稀有な技術力を有する企業であり、昨年度の訪問に続く5年連続の現地学習となりました。

当日は、岡本社長から企業理念や事業展開、そして働き方や組織文化について講義を受けるとともに、施設見学を通して、最先端のものづくりの現場を体験しました。

社長講話では、「物をつくる」から「人を育てる」へという理念のもと、働きやすい職場づくりに真摯に取り組まれている姿勢が紹介されました。社員全員が参加する「ミャクミャク&スケートボード10m走」など、社内の雰囲気づくりを重視した委員会活動が実施されている点も印象的でした。また、社内では従来の製造業の枠を超え、宇宙産業への参入をはじめ、デザイン文具やペット用品の開発など、多角的な事業展開にも積極的に取り組まれています。

工場見学では、最新の自動加工設備と熟練工による調整作業が融合する現場を間近に見学し、技術力の高さと品質へのこだわりを実感しました。特に、地域資源である水を活用したアルマイト処理工程や、病院のように清潔に保たれた作業環境も、高い衛生・安全基準と環境への配慮を体現しており、持続可能な製造の在り方を考える貴重な機会となりました。

学生からは、「地域企業が世界に挑戦する姿勢に感動した」「社内の風通しの良さや人とのつながりを大切にする文化が伝わってきた」「AIやロボット化が進む中でも、人の力が不可欠な場面を実感できた」といった声が多く寄せられました。特に「変化は利益のためではなく、社員がより良く働くために促されるべきもの」という社長の言葉に共感する学生も多く、地域経営と企業経営の接点を実感するフィールドワークとなりました。

今回の訪問を通じて、コアマシナリー株式会社が掲げる「深化と進化」という理念が単なる経営戦略ではなく、社員の思いと挑戦によって日々の実践を通じて形づくられていることを実感することができました。地域とともに成長しながら、世界に向けて挑戦を続ける企業の姿は、学生にとって大きな刺激となり、地域経営を学ぶ上での貴重なフィールドワークとなりました。

 

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