講義科目「社会福祉論」でゲストスピーカーをお招きしました

2026.07.09

2026年7月8日(水)、地域経営学部と情報学部の2年生以上約160名が履修する「社会福祉論」(担当:地域経営学部 川島典子教授)において、みねやま福祉会(本部:京丹後市)理事長の櫛田啓氏をゲストスピーカーにお招きし、京都府北部における児童虐待支援の現場についてお話しいただきました。

櫛田氏は、入所児童への支援について、不快な刺激を与えないようにし、どのような虐待を受けてきたのかという背景を見える化して、安心感を与えることが重要であると説明されました。また、養育者との間で愛着関係の形成を支援するとともに、子どもを勇気づけたり、褒めたりすることで自己評価を高める支援の必要性についてもお話しいただきました。

厳しい体罰によって脳の前頭野の一部が萎縮することや、ネグレクトによって脳梁が萎縮すること、強いストレスによって扁桃体や海馬が変形すること、暴言によって視覚野が肥大することなど、児童虐待が子どもの脳に及ぼす影響についても説明されました。

支援の現場では、食事や睡眠などの安心できる環境を提供することから始めるそうです。警戒心の強い子どもも多いため、最初は適度な距離を保ちながら関わり、やがて笑顔が見られるようになった後、楽しさを感じられる体験を提供し、他者との関係性の回復につなげているとのことでした。
また、こども家庭センターなどと連携して地域支援を行い、地域のなかで子育て支援を行えるよう、子どもの居場所づくりなども行っておられるということが紹介されました。

学生からは、「児童虐待の場合、他機関との連携が欠かせないと思うのですが、警察などの他にどんな機関と連携していますか?」などという質問がよせられました。最後に書いて貰った感想には「衝撃的だったが大変、勉強になった」とか「深い話でした。参考になりました」などの感想が書かれていました。

中身の濃い深い話が多く、座学では得られない学びを深める機会となりました。
「社会福祉論」では、まず座学を行った上で、現場の話を伺います。今後も、京丹後市だけでなく、舞鶴市、宮津市など福知山市以外の京都府北部ならびに北近畿の市町と協働して講義を進めて参ります。

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