2025年12月12日(金)、第2回市民講座「生体計測技術が切り拓く将来の地域産業〜私の研究開発事例をもとに紹介〜」を市民交流プラザふくちやまで開催しました。本講座では、講師の才木常正教授が、海と人と工学に関連した「生体計測技術」や「MEMS(微小電気機械システム)」について、自身の研究開発事例を交えながら紹介しました。

前半では、半導体製造技術を応用した超小型センサーの仕組みを解説し、株式会社がまかつとの共同研究である、釣り竿の先端に取り付けたセンサーで魚の微細な動きを検知する「釣り支援システム」の開発事例を紹介しました。後半では、スキューバダイビング中の安全性向上を目的に、海水を活用して筋肉の疲労度を測定する新しい生体情報計測技術について説明が行われました。

講座の中で、これらの技術を水産業や農業など地域の一次産業に応用する将来展望や、中小企業の技術開発を支援する公設試験研究機関の役割についても触れ、参加者は身近な産業と先端技術のつながりを具体的にイメージする機会となりました。

2025年7月4日(金)、第1回市民講座「観光データ分析の最前線 ~福知山から未来へ~」を福知山公立大学で開催しました。

本講座は、地域経営学部の神谷達夫教授が講師を務め、Wi-FiパケットセンサーやNSS(いわゆるGPS)、デジタル小電力無線といった技術を用いた観光者の行動分析や、観光地への流入パターンの可視化・定量化の取り組みが紹介されました。その中で、北近畿エリアでの観光者の滞在傾向や移動履歴の分析に関する実例が示され、地域観光の可能性と課題が具体的に語られました。

具体的な取組事例として、イル未来と(福知山青年会議所主催のイルミネーションイベント)で導入した、足元を照らすことで人と人の距離を保つ「ディスタンス行燈」の取り組みも紹介されました。

また近年では、プライバシーに配慮したAI(大規模言語モデル)による画像や音声データの要約といった先端的な分析手法にも取り組んでおり、今後の地域振興や観光政策への応用が期待されます。

会場では熱心にメモを取る参加者の姿も見られ、関心の高さがうかがえる講座となりました。

2024年11月13日(水)、「地域に役立つIoT研究と実践事例の紹介」と題した第2回市民講座を本学で開催しました。講座には、2024年4月に着任した情報学部・井上一成教授が講師を務め、16名の参加者が集まりました。

講座は、井上教授がシリコンバレーでの半導体研究経験を踏まえたイノベーションについての話から始まり、技術が一定の成熟度に達すると、社会の関心が他の分野へ移ることや、一つの指標にのみ焦点を当て続けると、その技術に対して関心を持つ人が減少するという技術革新の難しさについて説明しました。

続いて、技術革新により、多くの人が簡単に技術を利用できることになった結果、ヒトや地域の個性を喪失させ、大衆化させてしまう側面があることが話されました。その中で、「電卓が使える人は計算を速くできるが、そろばんに価値がなくなったわけではなく、むしろ、そろばんが使える長けた右脳を持っていることは、その人の強みになる」と紹介されました。

また、大衆化自体が善悪の問題ではなく、「誰でも使える」という利点から技術を学んで活用しなければ損であると井上教授からアドバイスがあり、参加者は頷きながら積極的にメモを取っていました。

講義の後半部分では、井上教授が以前兵庫県で実施した、ATMの通話内容を解析を通じた詐欺防止の研究が紹介されました。この技術は、通話内容の解析は比較的安価で実現可能であるものの、顧客の姿や声を記録するというセキュリティの問題や、電源・通信不安の問題など、実装に向けた課題も示されました。

講座を受けた参加者から、「理系的な話だけでなく文系的な観点も取り入れた内容が良かった」「技術が必ずしも高価でないことを知れて良かった」という感想が寄せられました。

2024年7月5日(金)、2024年度第1回市民講座「地震発生!そのとき福知山市民は何をしたのか?―昭和2年丹後震災と福知山―」を会場(市民交流プラザふくちやま)及びオンライン(Zoom)で開催しました。

今回のテーマは、昭和初期の公文書から人々が災害時にどのような行動をとったのかを読み解くもので、地域の宗教史や歴史資料を研究対象としている、地域経営学部・小山元孝教授が講師を務め、当日は合計48人(会場:35人、オンライン:13人)の参加がありました。

被害の大きかった丹後地域の資料はあまり残っていないものの、被害が小さく、被災地を支援する立場であった福知山町役場には資料が多く残っており、義援金の寄付や作業員の派遣が迅速に行われていたことが紹介されました。

2023年12月6日(水)、2023年度第2回市民講座「防災の木になる話」を会場(市民交流プラザふくちやま)及びオンライン(Zoom)で開催しました。当日は23人(会場17人、オンライン6人)の参加がありました。

今回のテーマは「防災の木になる話」。山瀬敬太郎氏(兵庫県立農林水産技術総合センター/森林林業技術センター主席研究員兼部長)と本学情報学部・池野英利教授にご登壇いただきました。
山瀬氏からは「防災に対する樹木の寄与」をテーマに、表面浸食防止機能、土石流軽減機能、斜面崩壊防止機能の3つの森林における減災機能や、樹木の根が地面に対し垂直に伸びているか、平行に伸びているかによって異なる強度などについてご紹介いただきました。
その後、池野教授が登壇し「樹木根系の計測・解析に対する情報技術の活用」をテーマに、AI(人工知能)などの最新技術を用いた根の観測方法や、研究課題として取り組んでいる樹木根系構造モデルの構築に向けた取り組み・フィールド調査の実例などについて紹介しました。

2023年7月28日(金)、2023年度第1回市民講座「データから見る福知山市のまちづくり―1市3町合併の検証を踏まえて-」を会場(市民交流プラザふくちやま)及びオンライン(Zoom)で開催しました。当日は合計17人(会場:11人、オンライン:6人)の参加がありました。

「データから見る福知山市のまちづくり―1市3町合併の検証を踏まえて-」をテーマに、地域経営学部の木村昭興教授が登壇し、1市3町の合併前後の財政や市民協働の状況、福知山市に対する若者の思い、福知山市の魅力などについて説明しました。

 

2022年11月25日(金)、2022年度 第3回市民講座「“教育”でまちづくりを考える」を会場(市民交流プラザふくちやま)およびオンライン(Zoom)で開催しました。当日は合計37人(会場:13人、オンライン:24人)の参加がありました。

今回のテーマは「“教育”でまちづくりを考える」。高岸遥氏(アランチヲネ株式会社 取締役事業部長)と、福畠真治准教授(本学地域経営学部)にご講演いただきました。

高岸氏には「SDGs・自然教育がもたらす子育て世代の流入」と題して、日本のSDGs教育の現状、SDGsネイティブ、木材から作られた透明な袋の紹介などのお話をいただきました。福畠准教授は「教育のために地域社会ができること、地域社会のために教育ができること」と題して、不確実な現代を生きていくために必要な「レジリエンス」という概念について講演しました。

その後、地域経営学部の大谷杏准教授がコーディネーターとして登壇し、参加者からの質問も交え、講師によるパネルディスカッションを行いました。

2022年9月28日(水)、本学北近畿地域連携機構主催の「第2回市民講座」を本学会場(2号館1階Co-lab.スペース)とオンライン(Zoom)で開催しました。当日は、会場とオンライン合わせて45名の方が参加しました。

イベント開始に先立ち、司会を務めた地域経営学部の杉岡秀紀准教授より開会の挨拶が行われた後、講師としてご登壇いただいた、桑原教彰 氏(京都工芸繊維大学 教授 / 地域創生 Tech Program 長)と、大滝雄介 氏(株式会社大滝工務店 代表取締役 / 一般社団法人KOKIN 代表理事 / 合同会社HOUKO 代表)に、「まちづくりにおける地域企業の挑戦」を共通のテーマとしてご講演いただきました。

桑原氏には「京都北部の企業・自治体と連携した大学の教育プログラムの今」と題して、「地域創生Tech Program」による企業や自治体の課題解決に資する取組み、取組みを通じた地域との連携や人材の育成などについてお話をいただきました。
大滝氏には「中小企業の地域資源を活かしたまちづくり」と題して、地域に開かれた工務店として本業を通した地域活動や、まちづくりチーム「一般社団法人KOKIN」のゲストハウスやカフェ運営などの活動、地域商社の立ち上げや人材育成事業の展開など、地域資源の活用についてお話をいただきました。

その後、情報学部の崔童殷准教授がコーディネーターとして登壇し、参加者からの質問も交え、講師によるパネルディスカッションを行いました。

2022年6月20日(月)、本学北近畿地域連携機構市民リエゾンユニット主催の「第1回市民講座」を会場(市民交流プラザふくちやま)とオンライン(Zoom)で開催しました。
当日は、会場とオンライン合わせて47名の方が参加しました。

イベント開始に先立ち、司会を務めた地域経営学部の杉岡秀紀准教授より開会の挨拶が行われた後、講師としてご登壇いただいた、「クラファン」の第一人者でクラファン総研株式会社社長、株式会社日本M&Aセンター 顧問の板越ジョージ氏と、福知山市出身で株式会社CraftBank CEOの羽星大地氏に、「クラウドファンディングによる地域活性化」を共通のテーマとしてご講演いただきました。

板越氏には「クラウドファンディングによる地域活性化」と題して、クラウドファンディングの本質や歴史、本場アメリカでの最新の活用事例など、クラウドファンディングの基礎についてお話をいただきました。
羽星氏には「史上最高クラスを達成したクラウドファンディングの舞台裏」と題して、自社のビールの特徴やクラウドファンディングの成功事例、クラウドファンディングを行う目的など、実際のプロジェクトで得た知見を基にお話をいただきました。

その後、地域経営学部の谷口知弘教授がファシリテーターとして登壇し、参加者同士のグループワークを交えたパネルディスカッションを行いました。


当日の様子が京都新聞(2022年6月25日付け)の掲載されました。

【掲載紙】
京都新聞 2022年6月25日(土)22面 朝刊「CFと地域活性化学ぶ-福知山公立大 経営者ら講座」