2025年12月12日(金)、第2回市民講座「生体計測技術が切り拓く将来の地域産業〜私の研究開発事例をもとに紹介〜」を市民交流プラザふくちやまで開催しました。本講座では、講師の才木常正教授が、海と人と工学に関連した「生体計測技術」や「MEMS(微小電気機械システム)」について、自身の研究開発事例を交えながら紹介しました。
前半では、半導体製造技術を応用した超小型センサーの仕組みを解説し、株式会社がまかつとの共同研究である、釣り竿の先端に取り付けたセンサーで魚の微細な動きを検知する「釣り支援システム」の開発事例を紹介しました。後半では、スキューバダイビング中の安全性向上を目的に、海水を活用して筋肉の疲労度を測定する新しい生体情報計測技術について説明が行われました。
講座の中で、これらの技術を水産業や農業など地域の一次産業に応用する将来展望や、中小企業の技術開発を支援する公設試験研究機関の役割についても触れ、参加者は身近な産業と先端技術のつながりを具体的にイメージする機会となりました。

