2025年12月11日(木)、本学と福知山市が連携して推進する「NEXT産業創造プログラム」のPBL(Project Based Learning)実証科目から生まれた学生団体「 GrowSpiral」(株式会社Lifexia GrowSpiral 事業部)が、就労継続支援B型事業所の課題解決を目指す「オリーブフィナンシェ」プロジェクトの一環で京都府立大江高等学校にてフィナンシェの試食会を実施しました。
本試食会の目的は「味」に関する評価を行うことであり、食分野を学ぶ生活福祉系統の生徒の皆さんにご協力いただきました。
当日の試食会は、GrowSpiral の学生メンバーが進行を担当し、まず本プロジェクトの目的や活動内容を高校生にわかりやすく紹介するところから始まりました。
「GrowSpiralはどのような団体か」「なぜ就労継続支援B型事業所の課題に取り組むのか」などについて説明し、授業全体の流れとゴールを共有しました。
続いて、場の雰囲気を和らげ、互いに自然なコミュニケーションを促すためのアイスブレイク「マジカルバナナ」を実施。短い時間でしたが、教室内の緊張がほぐれ、高校生と大学生スタッフが打ち解けた雰囲気の中で本編へ進みました。
試食セッションでは、今回のクラウドファンディングの返礼品として開発した「オリーブフィナンシェ」を高校生全員に提供し、味の印象や気づいた点をその場で記入してもらいました。最後のグループ対話では、3~4名程度の班に分かれ、味の評価だけでなく、パッケージや、ターゲット設定(海外を含む)などについて意見を出し合いました。大学生スタッフも各グループに入り、質問に答えたり議論を深めたりする形で伴走しました。
高校生からは「見た目はすごく大事!」「捨てられる素材に新しい価値をつくる発想が面白い」「甘すぎなくて高級感がある」「形を変えて特色を出せないか」など多様な意見が寄せられ、今後の商品改良や実証に向けた重要なフィードバックとなりました。
当日ファシリテーターを務めた伊藤群晴さん(地域経営学部2年生)は、「自分たちだけでは気づけない視点を高校生から多くもらい、とても学びのある時間になった。この学びをプロジェクトの成功に活かしたい。」と語りました。
オリーブフィナンシェプロジェクト
就労継続支援B型事業所の工賃(平均時給243円)の低さを改善するため、クラウドファンディングを活用して物販を実施しました。販売商品として、通常は廃棄されるオリーブの葉や実の搾りかすを練り込んだフィナンシェを開発しました。また、活動にあたってはB型就労支援施設「amadu kitchen」や本学の学生団体「アグリサーキュラーデザイン in Fukuchiyama」と連携して取り組みました。
クラウドファンディング実施中
ナナオリーブ・フィナンシェプロジェクトのクラウドファンディングが実施中です。
CAMP FIRE「障がい者がつくる、おいしいフィナンシェを届けたい!学生と就労所の挑戦!」




