2025年12月5日(金)~7日(日)に開催された『第23回 計算数学研究会』において、本学の大学院生および学部生がそれぞれ優秀な成果を発表し、最優秀講演賞および優秀ポスター賞を受賞しました。
■ 最優秀講演賞
講演者:𠮷川 稜さん(地域情報学研究科 1年生)、渡邉扇之介(福知山公立大学情報学部准教授)
タイトル:「2次元ファジーセルオートマトンを用いた感染症モデル ~密集度の視点から~」
URL:https://sites.google.com/view/keisansugaku/%E7%AC%AC23%E5%9B%9E2025
内容:感染症の数理モデルをセルオートマトンという離散力学系の数学の道具を用いて構築しました。よく知られる感染症の数理モデルには微分方程式を用いたSIRモデルがあり、SIRモデルでは時間経過による感染者の数の変化を追跡することができました。それに対して、提案されたモデルでは感染者の数だけではなく、人の密集度や感染の広がり方といった空間的な変化も追跡できるようになりました。


■優秀ポスター賞
講演者:南萌絵(情報学部4年生)、渡邉扇之介(福知山公立大学情報学部准教授)
タイトル:1次元3状態量子ウォークを定める漸化式とファジーセルオートマトン
URL:https://sites.google.com/view/keisansugaku/%E7%AC%AC23%E5%9B%9E2025内容:ランダムウォークの一般化である量子ウォークは、量子コンピュータの基礎理論となる確率モデルの1つです。この量子ウォークの時間発展を定める漸化式に特定の条件を設けることで、離散力学系という別分野でのモデルであるセルオートマトンとみなせることを示しました。
