NEXT産業創造プログラム発!学生×福祉の「オリーブフィナンシェ」CF、セカンドゴール達成し更なる高みへ

2025.12.05

NEXT産業創造プログラム発の社会課題解決プロジェクト、支援の輪が拡大中

本学と福知山市が連携して推進する「NEXT産業創造プログラム」のPBL(Project Based Learning)実証科目から生まれた学生団体 GrowSpiral(株式会社Lifexia GrowSpiral 事業部)が、就労継続支援B型事業所の課題解決を目指す「オリーブフィナンシェ」プロジェクトのクラウドファンディング(CF)を、2025年12月1日(月)に開始し、開始24時間以内の目標達成に続き、早くもセカンドゴールを達成しました。

本プロジェクトは「大学生の『問い』を起点に社会を見つめ直す」というGrowSpiralの理念のもと、「おいしい!で社会を変える」挑戦が確かな一歩を踏み出しました。
これに先立ち、令和7年11月27日(木)には、連携先である「あまづキッチン」にて記者会見を実施。地域と福祉の課題解決を目指す取り組みが、開始直後から大きな共感を集める結果となりました。

時給243円の壁に挑む!工賃向上と地域資源活用を両立

本プロジェクトは、就労継続支援B型事業所の全国平均工賃が時給243円という現実への疑問から、プログラム受講生(学生メンバー)が発案・事業化に挑戦したものです。学生たちは福知山市のB型就労施設「あまづキッチン」と協働し、工賃向上と地域貢献を両立させる仕組みを構築しました。

  • 商品の特徴: 地域で本来は廃棄されてしまうオリーブオイル製造の副産物(ポーマス)を活用した「オリーブフィナンシェ」を開発しています。
  • 品質へのこだわり: 「社会貢献のために買う」のではなく、“おいしいから買いたい”と思ってもらえることを重視。開発には、地域素材にこだわったパティシエが監修しています 。
  • 工賃向上への仕組み: 販売による利益還元として、「1個売れるごとに+30円のボーナスが就労者に届く仕組み」を設計。小さな積み重ねを通じて、福祉現場の就労者の日常の喜びに繋がることを目指します。

市場評価を検証するテストマーケティング

今回のCFは、商品の市場評価と実現可能性を検証するテストマーケティングとしての役割を担っていました。開始直後の目標達成は、このビジネスモデルの社会性と市場における受容性の高さを実証しました。
現在、CFはサードゴール(第3目標)を掲げ、さらなる挑戦を続けています。

実施時期: 2025年12月1日(月)~2026年1月15日
プラットフォーム: CAMPFIRE
タイトル:障がい者がつくる、おいしいフィナンシェを届けたい!学生と就労所の挑戦!
URL:https://camp-fire.jp/projects/877469/preview?token=366le6pl&utm_campaign=cp_po_share_c_msg_mypage_projects_show

「おみやげ」を通じた共感人口の創出へ

「オリーブフィナンシェ」プロジェクトは、CFでの実証を経て、NEXT 産業創造プログラム*PBL実証科目「実践事業創造特論」の地域資源活用スタディツアープロジェクトの「おみやげ」として組み込まれることを1つの目標としています。

このスタディツアーは、福知山・綾部エリアへ地域外の若者を呼び込み、地域への関心を持つ将来的な「共感人口」の創出を目的としています。

学生たちは、「大学生が社会課題解決型ビジネスに挑戦し、新たな価値を生むこと」を掲げ、この取り組みを地域や社会の課題解決に発展させていきたいとしています。

*「NEXT産業創造プログラム」とは

本学が福知山市から受託する事業で、起業に必要な知識の習得を短期間でめざすプログラムです。本事業のPBL型科目において、本学の学生を含む受講生が新規事業を立ち上げ、地域活性化に挑戦しています。

 

掲載紙

日本農業新聞 2025年12月4日(木)近畿11面「オリーブ副産物 菓子に 搾りかす活用・工賃向上めざす」

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