福知山商工会議所主催の体験会「FabLabで始める小さなデジタル改革」に衣川准教授が登壇しました

2025.12.04

2025年11月21日(金)および25日(火)の両日、福知山商工会議所 産学連携特別委員会主催の体験会「FabLabで始める小さなデジタル改革」が本学FabLab室(3号館2階実験室)で開催され、情報学部の衣川昌宏准教授が講師を務めました。

本体験会は、地域の中小事業者と本学との連携促進を目的として、本学に設置された3Dプリンタやレーザーカッターなどのデジタル工作機器を体験し、業務や製品開発への活用可能性を探るために実施されたものです。

21日は「初めてのFabLab体験」をテーマに、衣川准教授から3Dプリンタやレーザーカッターの種類や活用方法、既存製品への応用例などについて説明やデジタル工作機器の見学を行い、操作方法や材料の保管方法についても紹介しました。25日は「アイデアを形に~デジタル工作実践編~」として、参加者が実際に3Dプリンタやレーザーカッターを使用する加工体験を行いました。

21日の講義では、3Dプリンタの造形原理や使用できる材料、産業界における活用事例について解説し、本学所有のStratasys F170によるプリントのデモンストレーションを実施しました。特に、ABS樹脂を歪みなく造形可能な点について参加者の関心が高く、試作品の迅速な製造や治具の内製化など、業務改善への応用が期待されることを紹介しました。また、3Dスキャナによる立体データ取得のデモでは、マグカップを題材にスキャンし、図面の無い部品の複製やリバースエンジニアリングにも活用できることを説明しました。レーザーカッターについては、加工可能な素材やデザイン例を示した上で、アクリル板のカットからUVプリンタによる表面カラー印刷までの工程を披露し、短時間で高品質なオリジナル製品が制作できることを体験していただきました。

2日間を通じて、参加者8名の方々からは「自社の製品開発にも応用できそう」「少量生産や試作に大きな可能性を感じた」などの声が寄せられ、デジタル工作機器の利活用に対する理解促進と、産学連携の新たな展開が期待される取組となりました。

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