日本商工会議所主催「地域経済に関する懸賞論文~ローカルファーストな経済社会の共創に向けて~」において、地域経営学部の張明軍准教授が審査員特別賞(まちづくり・地域経済循環推進専門委員長賞)を受賞しました。本賞は、地域経済の持続可能性や経済循環をテーマにした提言論文の中から、特に優れた研究に贈られるものです。
張准教授の応募論文では、京都府中丹地域の「京都中丹いちおし商品」ブランドを対象に、地域消費者の購買意欲や推奨意欲を高める要因を分析しました。地域ブランドへの評価や地域貢献意識が主要な要因である一方、AIで生成した商品レビューや評価、広告などの情報は直接的な効果は大きくないものの、ブランド評価を通じて間接的に影響する可能性が示されました。特に高齢層や短期居住者層においてAI生成情報が有効に働く傾向が見られ、消費者属性に応じた細やかな情報発信の重要性が指摘されています。審査では、こうした分析に基づき、AI活用による地域食品のマーケティングへの応用可能性を示した点が評価されました。
今後、張准教授の研究成果が、地域ブランドの価値向上や地域経済循環の促進に寄与することが期待されます。