両丹日日新聞(2025年11月14日付)に、本学情報学部4年・泉井奏さんが取り組む、生成AIを活用した観光PR動画の自動生成に関する卒業研究が紹介されました。
泉井さんの指導教員である情報学部・山本吉伸教授は、SNSを使った地域の魅力発信の現状について「SNSに投稿した動画を多くの人に見てもらうには毎日の発信が重要だが、ネタ探しや制作には大きな労力がかかる。知名度の低い観光地では、投稿が偶然に目に留まる機会も限られている」と課題を指摘しています。こうした課題を踏まえ、泉井さんは、より多くの人の目に触れる可能性を高めるため、複数の生成AIツールを組み合わせ、検索数上位のトレンドワードを取り入れたPR動画をほぼ自動で作成できる仕組みを考案しました。
泉井さんは、「福知山には魅力的な観光資源がたくさんある。動画を見た人が少しでも福知山に興味を持つきっかけになれば」と話し、今後は「誰でも簡単に動画制作ができる仕組みづくりをめざしたい」と、AI生成動画の活用可能性を探る意欲を示しています。
本学情報学部では、デジタル技術を活用した地域課題解決の学びを推進しており、今回の取り組みは、学生の主体的な研究活動が地域の魅力発信につながる好例となるものです。
掲載紙
両丹日日新聞 2025年11月14日(金)「AIで観光動画を自動生成 公立大4年泉井さん PR効果の実証実験」1面