2025年9月12日(金)~15日(月)、京都府南丹市美山町で「第3回美山音楽祭」が開催され、本学から複数の音楽系団体が参加しました。
美山音楽祭(主催:今様音楽企画)は、「生の音楽」「本物の楽器の音」に触れる機会が都市部と比べて少ない美山町の方々に音楽に触れてもらい、音楽家と住民が交流しながら楽しむことを目的に2023年から始まった取り組みで、今年で3回目を迎えました。テーマは「協:Concerto Grosso」。一人ひとりが主役でありながら、心を合わせて奏で合うオーケストラの一員でもあるという想いが込められています。
本学からは、STL助成金採択プロジェクト団体「KyotoストリートミュージックProject」、軽音楽サークル「UNION」、橋田光代准教授のゼミが参加しました。学生たちは14日と15日の2日間にわたり、演奏やワークショップで音楽祭を盛り上げました。
1日目の14日、橋田ゼミは重要文化財・石田家住宅で映像と音楽によるインスタレーションを発表しました。2年生3名はヨルシカの「花に亡霊」をギター、ピアノ、歌で演奏し、その音楽に合わせた映像を住宅の壁に投影しました。静かな会場に溶け込む演奏と映像は、訪れた観客を曲の世界観へと引き込みました。続いて、1年生7名による「ひまわりの約束」の合唱が披露され、自然に囲まれた日本最古の農家に、息の合った心地よい歌声が広がりました。その後もギターの弾き語りやDJによる発表などが続き、観客からは「音楽がすごく好きということが伝わってきた」という声も聞かれました。
同日、軽音サークルUNIONは、木炭で焼いた焼き芋などを販売する「みやま堂」を会場に4組のユニットによるライブを実施しました。木のぬくもりに包まれた店内に、学生たちの明るく元気な演奏が響き、観客は飲食を楽しみながらその音楽に耳を傾けていました。
2日目の15日は、旧知井小学校を会場に同じプログラムを行いました。子どもから高齢の方まで幅広い世代が訪れ、会場は明るく賑やかな雰囲気となりました。楽器体験のワークショップも行い、普段触れる機会の少ない楽器に挑戦した子どもたちは、楽しそうな笑顔を見せていました。