「地域経営研究Ⅰ」(大谷ゼミ)の一環として、福知山市内でフィールドワークを行いました

2025.07.18

2025年6月28日(土)と7月12日(土)の両日、地域経営学部2年生の演習科目「地域経営研究Ⅰ(地域経営演習Ⅲ)」(担当:大谷杏准教授)において、福知山市内でフィールドワークを実施しました。

6月28日(土)は、最初に三段池公園内にある児童科学館、都市緑化植物園、動物園を訪問しました。児童科学館では、プラネタリウムに関する説明を受けるとともに、福知山に生息する動植物について理解を深めました。植物園では、食虫植物などの珍しい植物を観察し、かつて”ウリ坊とミワちゃん”が全国的に話題となった動物園では、動物たちと触れ合うだけでなく、利用者層にも注目しました。三段池公園への訪問は、学生たちが地域資源である市内の生涯学習施設の存在を知り、自らも活用する契機となることを目的に、毎年実施しています。今年度は梅雨の期間が短かったこともあり、例年よりも暑さの厳しい時期での訪問となりました。

その後、再び音無瀬橋を渡り、治水記念館を訪問しました。福知山は、これまでたびたび水害に見舞われてきた地域として知られていますが、府外出身の学生も多く、水害を実際に経験したことのある学生はほとんどいません。歴史ある建物の中で、水害への対応策に見られる工夫に触れ、昭和28年に発生した大水害の記録を映像で学ぶとともに、庭の柱で実際の浸水の高さを体感するなど、水害をより身近な問題として捉えるきっかけとなりました。

その後のプログラムは、酷暑を考慮し、当日中に全行程を終えたグループと、7月12日午前に別日程で実施したグループに分かれましたが、いずれのグループも福知山城周辺を訪問しました。「福知山鉄道館フクレル」では、福知山周辺の鉄道の歴史を学ぶとともに、ジオラマなどを通じて現在の鉄道網についても理解を深めました。また、「こうの史代展」が開催されていた佐藤太清記念美術館では、展示作品一つひとつを丁寧に鑑賞し、地域にゆかりのある漫画家・こうの史代氏について学ぶとともに、広島の原爆をテーマとした作品にも関心を寄せる様子が見られました。

福知山城では、福知山観光ガイド塾の修了証明を持つ大谷准教授から、石垣に転用された転用石に関する説明を受けた後、天守閣に入り、明智光秀をはじめとする歴代城主や地域の歴史に関する展示を見学しました。また、国内でも珍しい庶民の衣服に特化した展示を行っている丹波生活衣館では、丹波地域の衣服の歴史を学ぶとともに、往時の人びとの暮らしの一端について知ることができました。

今回の訪問は、複数の施設を巡る行程となりましたが、学生たちはそれぞれの訪問先で多くの学びを得ることができました。地域資源への理解を深めたこの経験が、今後のゼミ活動に限らず、さまざまな場面での学びに活かされ、福知山での学生生活の充実につながることが期待されます。

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