2025年7月4日(金)、第1回市民講座「観光データ分析の最前線 ~福知山から未来へ~」を福知山公立大学で開催しました。
本講座は、地域経営学部の神谷達夫教授が講師を務め、Wi-FiパケットセンサーやNSS(いわゆるGPS)、デジタル小電力無線といった技術を用いた観光者の行動分析や、観光地への流入パターンの可視化・定量化の取り組みが紹介されました。その中で、北近畿エリアでの観光者の滞在傾向や移動履歴の分析に関する実例が示され、地域観光の可能性と課題が具体的に語られました。
具体的な取組事例として、イル未来と(福知山青年会議所主催のイルミネーションイベント)で導入した、足元を照らすことで人と人の距離を保つ「ディスタンス行燈」の取り組みも紹介されました。
また近年では、プライバシーに配慮したAI(大規模言語モデル)による画像や音声データの要約といった先端的な分析手法にも取り組んでおり、今後の地域振興や観光政策への応用が期待されます。
会場では熱心にメモを取る参加者の姿も見られ、関心の高さがうかがえる講座となりました。