宇治市災害ボランティアセンター講演会に大門准教授が登壇しました

2025.06.24

2025年6月7日(土)、宇治市総合福祉会館で開催された「宇治市災害ボランティアセンター講演会」において、地域経営学部の大門大朗准教授が登壇しました。

本講演会は、「災害ボランティアや復興を通して『助け合う社会』をどうつくるか─令和6年能登半島地震と福知山市の豪雨水害から考える」をテーマに、地域の防災・復興支援活動に関わる市民や関係者が参加するかたちで実施されました。

講演では、まず能登半島地震の被災状況や避難所運営における課題、被災地支援の受け入れ体制について、現地での支援活動に基づく具体的なエピソードとともに紹介。さらに、福知山市の水害を事例に、避難の重要性や、情報だけでなく「きっかけ」が避難判断に与える影響などについても言及がありました。また、「誰が来るのか」「なぜ受けるのか」という二つの問いを軸に、「よそ者」の支援を受け入れる地域の“受援力”や、「被災地のリレー」として知られる日本特有の支援文化について解説がありました。災害を契機とした「恩送り」のつながりが、いかにして支援と共助のネットワークを築いていくのかが議論されました。

続いて、参加者同士で災害時の判断を考えるカードゲーム形式のワークショップも実施され、実際の避難所運営を想定したディスカッションを通じて、日ごろから備えるべき視点や支援者との協働のあり方について学びを深めました。

本講演は、地域防災力の向上に向けた実践的な学びの場として、多くの参加者にとって示唆に富む内容となりました。

NEWS・TOPICS

カテゴリー別

アーカイブ