地域防災連続セミナー「しなやかなまち福知山を目指して」(緊急回)を開催しました

2024.01.11

2024年1月12日(金)、本学地域防災研究センター及び本学地域経営学部・大門大朗研究室主催により地域防災連続セミナー「しなやかなまち福知山を目指して」(緊急回)を市民交流プラザふくちやま(福知山市)とオンライン(Zoom)で開催しました。

令和6年能登半島地震が発生したことを受け、地域防災や災害ボランティアについて研究している大門准教授は、複数大学の教員らと認定NPO法人日本災害救援ボランティアネットワーク(NVNAD)のメンバーの合計11人で1月6日から8日にかけ、各被災地や避難所を訪問しました。

緊急開催となる今回のセミナーでは、その被災地や避難所の現状、現地活動での学び、北近畿にいる私たちにできることについて報告しました。3日間で訪問した地域は、七尾市・羽咋市・輪島市など。1月8日時点で、七尾市から北上するにつれて交通規制があったり、道路が隆起するなど支援物資が届きにくい状況にあり、今後は七尾市が支援の中継拠点になるのではないかと大門准教授らは想定していました。

七尾市

指定避難所である七尾市立中島小学校には、1月6日時点で高齢者や障がい者、ペット同伴者など200人程度が避難されていました。避難所で活動を行っている地元出身の大学生は、支援物資は同小学校に搬入された後、同市の中島地区コミュニティセンター豊川分館などの避難所に分配されるが、帰省中の大学生や社会人が1月9日から帰ってしまい、市職員やボランティアも十分ではない中で避難所運営の人手が減ることを懸念していました。

羽咋市

訪問した社会福祉法人では、被災前は主に日中のショートステイを受け入れていましたが、昼夜問わずスタッフが泊まり込みで利用者のケアを行っています。毎日午前4時に集まった救援物資を同社会福祉法人で羽咋市や輪島市にある施設にスタッフが運んでおり、被災者が被災者を救援されている状態でした。

輪島市

輪島市内は多くの建物が被災しており、壊滅的なダメージを受けている印象。倒壊の危険性もあり家の片付けなどは一切見られず、進んでいない状況でした。指定避難所となっている学校を訪れた際、校長は「物資は少しずつ届いており給水車や電気もきているが、いつ断水や停電がくるか分からず心配している。今が精いっぱいで今後の見通しが立てられない」と話していました。

学びと課題

1月9日時点では被災地の交通状況が悪く、ボランティアが大勢集まることができない状況でしたが、一方被災地では支援を必要としており、被災者自身が避難所を運営したり、物資の搬入を行い、精神的にも体力的にも限界が近い。奥能登地域を支援するための拠点を作って、しっかり支えていくのが重要だと感じました。

北近畿にいる私たちにできること

ボランティアは個人で行くことをはせず“必要な人に・必要なタイミングで・必要なことを”各団体から依頼してほしいです。避難所で不審者の噂が流れることもあり、不安を与えない配慮も必要だからです。また「被災地のリレー」という日本ならではの特徴があり、被災した際にお世話になったボランティアに恩を返すのではなく、今困っている被災者を助け、またそのバトンを次へと渡していくことです。福知山も過去に何度か水害があり、ボランティアや支援者にお世話になったはず。募金だけではなく福知山からボランティアバスを運行することについて検討を進めていきたいです。

掲載紙
  • 両丹日日新聞 2024年1月11日(木)1面【能登半島地震 被災者が被災者支援の実態 公立大の大門准教授 現地に入り状況を確認】

(両丹日日新聞社提供)

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