2026年10月10日(土)から13日(火)にかけて、インドネシア・バリ島で開催された国際学会「2026 IEEE Region 10 Conference(TENCON 2026)」において、本学大学院地域情報学研究科1年の田中優斗さん(池野英利教授研究室)が研究成果を発表しました。
TENCONは、電気・電子工学や情報通信技術など幅広い分野の研究者が参加する、IEEE(米国電気電子学会)のアジア太平洋地域における国際学会です。
田中さんは、池野教授や兵庫県立大学の研究者らと共同で取り組む、土壌中の樹木根の成長を自動的に観測・解析するシステムの開発について、10月12日(月)に英語による口頭発表を行いました。
樹木の根は、森林の健全性や土壌の安定性、炭素循環などに重要な役割を果たしていますが、地中にあるため、その成長過程を継続的に調べるには多くの時間と労力がかかります。
今回の研究では、地中に設置したスキャナーで根を定期的に撮影し、画像データの収集から解析までを自動化する仕組みを構築しました。北海道から宮崎県まで、気候条件の異なる国内の複数地点で観測を行い、根の成長の様子や地点ごとの違いを捉えることができました。
田中さんは共同研究論文の筆頭著者として、システムの開発・運用を通じて得られた成果を紹介。発表後には参加研究者から質問も寄せられました。
今回の成果は、これまで観測が難しかった地中の根の変化を継続的に記録し、気象条件や土壌環境との関係を調べるための基盤となるものです。今後、森林環境の理解を深める研究への活用が期待されます。

