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令和5年度「学生とともにのばす京都プロジェクト共同事業」に本学3教員の事業が採択されました

2024.04.10

令和5年度「学生とともにのばす京都プロジェクト共同事業」(京都府実施)に、本学から3名の教員の事業が採択されました。
この記事では、それぞれがどのような取り組みを行ったかを紹介します。

ビール片手に、北近畿をめぐろう!~クラフトビールと地域の魅力を知る旅~

担当:倉本到教授(情報学部)

北近畿にはクラフトビールを造っている企業が多くあります。ただ、クラフトビールには地域特産としてのポテンシャルはあるものの、単体での求心力は低いという課題がありました。
更に、コロナ禍のために20代の若者の酒離れが進んだことも相まって、美味しいお酒の飲み方を知らない若者も見られるようになりました。
そこで、若者向けにSNSでの情報発信や、クラフトビール体験ツアーを実施することとしました。

具体的には、ビールを醸造している様子を企業の協力の元、タイムラプスで撮影し、それを動画サイトで発信しました。
また、12月には北近畿のブルワリーを巡るツアーを実施し、京都府内外から10名の参加者を募ることに成功しました。
更に、3月には福知山市を中心としたビール店を巡るスタンプラリー企画を実施しました。

丹後地域における旅行価値の最大化とロイヤルカスタマーの獲得

担当:佐藤充准教授(地域経営学部)

この事業では、京都市をはじめとした京阪神エリアから、丹後地域への誘客の促進、旅行後も観光客が丹後地域に関わり続けてもらう仕組みの構築に取り組みました。
「旅マエ・旅ナカ・旅アト」という旅行者行動のプロセスに沿って、マーケティングリサーチの実施と旅行価値を高める取り組みを行いました。
具体的には、

  1. 京阪神地域の若者世代を対象にした旅行ニーズの把握【旅マエ・旅アト】
  2. Instagramでのプロモーション【旅マエ・旅ナカ・旅アト】
  3. 観光コンテンツの評価【旅ナカ・旅アト】
  4. 旅の記憶を留める土産品の商品企画【旅ナカ・旅アト】

といったことを実施しました。
旅行ニーズの把握ではWeb調査を実施しました。また、週に1回投稿するようにしたところ、Instagramのフォロワー数が30%増加したほか、土産品としてポストカードを作成しました。
更に、夕日ヶ浦観光協会では学生からの提案によりTikTokの利用が予定されています。

棚田を有害獣から守る夜間見回りシステムと防除志向型囲い罠技術の研究開発

担当:山本吉伸教授(情報学部)

農業を中心に生活する集落では、シカやイノシシと言った有害獣が大きな悩みの種となっています。
有効な有害獣対策として囲い罠(動物が檻に入ると扉が落下するもの)が使われているものの、地域住民の負担が大きくなっています。
そこで本事業では遠隔で囲い罠の様子を見られる仕組みを開発しました。
まず、檻に入った成獣を逃してしまうと学習されてしまうため、確実に捕まえられるタイミングで扉を閉めるべく、手動での閉扉を検討しました。
従来の監視カメラでは遅延が生じ、動物が檻の中に入ったことを確認してもタイミングが合わないことから、遅延のネットワークカメラを実装し、リアルタイム性能を向上させる技術を構築しました。
また、従来の防除柵では公道を防げないという問題があったため、シカの高い学習能力を逆手に取り、ロープを見るとシカが警戒するような仕組みを検討しました。
具体的には、ロープ罠を公道上に設置し、動物が通過すると上昇して捕獲できる仕組みを構築しました。
これにより、仮に捕獲に失敗したとしても、獣がロープを見ただけで警戒するよう学習させることができる可能性があります。
そのうえで、罠ではないロープを公道上に置くだけで獣の接近を防げるかどうかを検証しました。
現段階ではロープの運搬に成人男性が複数人必要であるため、実用化するには簡易に運搬・設置ができるよう改良する必要があることが分かりました。

 

 

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