地域協働演習「環境保全と生物多様性」
H/Iチームが取り組むテーマは、「環境保全と生物多様性」です。
身近な公園や自然の中には、さまざまな生きものが暮らしています。季節によって見られる動植物が変わり、天候や場所によって明るさや気温などの環境も変化します。普段何気なく歩いている場所にも、よく見ると多くの発見があります。
この活動では、学生たちが三段池公園をフィールドに、ICT(情報通信技術)を活用しながら、生物の分布や周囲の環境データを記録し、地域の自然を可視化することに取り組んでいます。
三段池公園で、生物と環境を調べる
才木常正教授、吉田誠講師が担当するチームでは、福知山市内の自然公園における自然環境や生物の分布について学んでいます。
フィールドワーク先は、三段池公園です。
三段池公園は、市民に親しまれている身近な自然空間です。園内には、動植物の生息環境や、季節ごとの自然の変化が見られます。学生たちは、そうした身近な自然に目を向けながら、生物多様性や環境保全について理解を深めています。
活動では、園内で見られる生物を観察・記録したり、気温、明るさ(照度)などの物理環境を計測したりします。集めた情報は、地図やグラフとして整理し、園内の自然環境を分かりやすく可視化していきます。


観察したことを、データとして記録する
このチームでは、スマートフォンなどの携帯端末を活用した生物の観察・記録手法や、センサーおよびデータロガーによる環境計測の基礎、計測データの分析方法を学びます。
学生たちは、フィールドワークの準備を行ったうえで三段池公園を訪れ、生物や環境の調査を行いました。
自然観察では、「何となく多い」「このあたりにいそう」といった感覚だけでなく、どこで、何を、どのように観察したのかを記録することが大切です。ICTを活用することで、観察した生物の位置や写真、環境データを整理しやすくなります。
学生たちは、実際に公園を歩きながら、生きものや環境を観察し、記録します。集めた情報をもとに、生物の分布や環境条件の違いを整理し、定量的なデータを通じて地域の自然に対する理解を深めていきます。
学生たちが向き合う問い
この活動では、学生たちは次のような問いに向き合います。
「公園にはどのような生きものがいるのか」
「生きものは園内のどの場所に多く見られるのか」
「気温や照度などの環境条件は、場所によってどのように違うのか」
「ICTを使うことで、自然をどのように記録できるのか」
「身近な自然を守るために、どのような情報が役立つのか」
身近な自然を観察することは、環境保全や生物多様性について考える第一歩です。
学生たちは、観察し、記録し、整理することを通じて、地域の自然をより深く理解していきます。

学びのポイント
この活動で学生が学ぶのは、生物の名前や園内の環境データだけではありません。
身近な自然を観察する力。
ICTを使って地域の「いま」を調べ、記録する力。
環境データを整理し、分析する力。
地図やグラフで分かりやすく可視化する力。
地域の自然を保全するために、どのような情報が必要かを考える力。
情報学部の学生にとっては、発展のめざましいICTを身近な自然の理解、ひいては環境保全をはじめとする地域課題の解決にどう生かせるかを考える機会になります。地域経営学部の学生にとっては、地域資源としての自然環境や、環境保全と地域づくりの関係を考える入口になります。
身近な自然をただ眺めるのではなく、記録し、整理し、可視化することで、地域の環境をより深く理解することにつながります。
学生の声
「授業で地域の⾃然について学んだ知識を、実際のフィールドワークを通して体感することができて良い経験になった。」
「正確なデータを得るためには、緯度・経度、観察した時間、周囲の環境などを細かく記録することが重要であると実感した。」
「同じ公園内でも、様々な⽣物が発⾒でき、環境の多様性が⽣物の多様性を⽀えていることが分かった。」
教員の声
「身近な自然をフィールドに、生物多様性や環境保全について考えるきっかけにしてもらいたいです。」
「ICTを活用することで、自然環境を定量的に把握・可視化し、地域の理解につなげることができます。」

