2025年度につきましても、福知山公立大学数理データサイエンスセンター主催の研究会を開催いたします。今年度の開催日は1日のみと縮小しておりますが、恒例となっております、数理データサイエンス分野の著名な研究者による研究事例紹介の講演、および福知山公立大学情報学部と大学院地域情報学研究科の学生、教員、外部の研究者を交えた研究活動を紹介するポスターセッションを設けまして、これまで通りのクオリティの研究会を運営して参ります。ポスターセッションについては、数理データサイエンスに関連する広い分野を対象としており、最新の研究成果に限らず、事例紹介や進行中のプロジェクトなども含めて発表者を募ります。皆様の積極的なご参加をお待ちしております。
日時 | 2025年9月15日(月)13:00~18:00(ポスター 16:00~18:00) |
場所 | 市民交流プラザふくちやま3階 視聴覚室およびギャラリー |
主催 | 福知山公立大学 数理・データサイエンスセンター |
お問い合わせ先 | https://www.fukuchiyama.ac.jp/institutions/mdsc/form |
プログラム
ポスターについては後日掲載します。
参加申込 | 参加人数把握のため、申込フォームへのご登録をお願いします。 |
参加費 | 無料 |
ポスター発表申込 |
|
ポスター発表申込締切 | 2025年9月7日 |
講演概要
視覚実験とデータ分析で探る錯視の不思議
- 森将輝先生(早稲田大学データ科学センター講師)
- 錯視は、眼を通して得られる感覚情報が実際の物理的性質と異なるように知覚される現象を指し、直感に反する驚きや興味深さを私たちにもたらす。こうした錯視はどのように生じているのだろうか。この問いを解き明かすことは、視覚情報処理メカニズムの理解に資するだけでなく、私たちの暮らしを豊かにする可能性も秘めている。本講演では、実験心理学とデータ科学を融合した学際的アプローチで様々な錯視現象の解明・予測・制御に向けた取り組みを紹介する。
ファジィ推論による人間らしく推論するための論理型AIの構築
- 関宏理先生(福知山公立大学数理・データサイエンスセンター客員准教授)
- 深層学習は様々な分野で応用され、成功を収めているものの、その構造はブラックボックスであり、入出力関係が不明瞭である問題が存在する。また近年では深層学習では論理的な推論は難しいことが指摘されており、説明可能なAI、責任あるAIや論理型AIに関する研究が注目されている。本発表では論理型AIの一つであるIf-Thenルールにより記述されるファジィ推論とその最近の動向について説明する。