福知山公立大学

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Vol.4

外国人観光客の増加、
地域にとって良いことづくめなんだろうか?

地域経営学部地域経営学科 平野 沙知さん 和歌山県立新宮高等学校出身

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地域の人々も観光客との交流を楽しめる、
そんな地域をつくりたい。

観光業に漠然とした憧れを抱いたのは中学生の頃から。
高校生になると、もう少し具体的なイメージを持ちだした。

何より人が喜んでいる姿を見るのが昔から好きだった。人の笑顔に接する仕事がしたいと考えた時に思い浮かんだのが、観光関係の仕事。旅行を最大限に素晴らしいものにし、旅行者に楽しんでもらうためには、お世話をして支える人たちのホスピタリティと豊富な知識や経験が必要で、それを身につけている旅行業者に憧れを抱いていた。高校生になると、もう少し具体的にどのような旅行の仕事に就きたいかが明確になってきた。それは「着地型の観光振興」。観光客を受け入れる地域がその地元ならではのプログラムを企画し、参加者が現地集合、現地解散する新しい観光の形態。観光ツアーなど従来の「発地型観光」と比べて、地域の振興につながると期待されている観光の形だ。観光を通して地域への貢献ができる人間になりたいという思いが芽生えた。
福知山公立大学では地域経営について学べる。しかも、学びの中に交流観光という分野があり、高校時代に学びたいと思っていたことがピッタリ当てはまる進学先だった。また、フィールドワークを重視しているので、教室で学び得た知識を、観光の現場に出て生かしたり、現場ならではの知識を得ることもできるという、自分にとって理想的な学びの場を見つけることができた。

今後ますます外国人旅行者は増えてくる。
着地型の観光振興では、地元の人々の気持ちが大切。

フィールドワークをし、様々な聞取調査を体験して、考え方というか、意識が変わってきた。それまでは観光を通じて旅行者の笑顔を見たいということが考えの大半を占めていたけれど、特に着地型の観光の場合、そこで生活している地域の人々の気持ちにもっと重点を置く必要があるのではないだろうかと思い始めた。
今まで外国人どころか国内の他地域の人々とも接触が少なかった地域に、突然外国人が大勢押し寄せるようになってきたとする。まず言葉がわからない、マナーやエチケットの違いから摩擦が起こるかもしれない。もう二度と観光客に来て欲しくないと憤る人もいるだろう。現に、聞取調査の中で、観光客に対して何をどうしていいかわからない、という意見を多く聞く結果となった。
着地型の観光を成功させるためには、地域の方々の思いを汲み取りながら問題点の抽出を図り、おもてなしの意識を高めていく必要があると考え、北近畿地域を中心に現地調査やインタビューを行なっている。例えば、丹後半島の北東部に位置し、舟屋で知られ海の京都と呼ばれる伊根町での観光客動態調査や、舞鶴港に着岸するクルーズ船の乗客に対し、寄港地での観光をどの程度重要視しているか、のアンケート調査などを実施した。
調査を繰り返し、多くの人々の声を直接聞く機会が増えるたび、自分自身の視野が広がる。今後研究テーマを絞り込み掘り下げていこうとする際にも、基礎になるデータは、このようにフィールドから得る声が最も大切だと考えている。 

大江町の元伊勢内宮で行われた参道マルシェに参加。当日は来場者と出店者へのアンケート調査などを行った。来場者向けに「訪問店舗、満足度、利用者のプロフィール(性別・年代・住まい)等」と、出店者向けに「客層、売上状況、マルシェへの意見等」を調査した。

例えば、外国人観光客と地元の人々が
楽しく交流するようなまちづくりをめざしたい。

着地型観光には、その地元の人々の理解と協力が必要不可欠。地元の人々が抱く不安や問題点を解消し、観光客との交流を楽しめるような環境づくりを心がけなくてはいけない。楽しみながら、来訪者をおもてなしの気持ちで迎えられてこそ、着地型観光の成功だといえる。特に外国からの観光客の場合、言葉の壁をどう乗り越え、コミュニケーションを取れるかが大切なポイントとなる。例えば、簡単な挨拶や日常会話の語学教室やジェスチャー教室などの開催なども一手だと思う。
自分自身は福知山観光ガイドの会に所属した。JR福知山駅前にある観光協会で、観光案内を希望する観光客に、福知山城などの名所を案内し、説明するボランティアをしている。自分の知識を増やし、説明が上手くなるほど、観光客の皆さんが喜んでくれることがやりがいとなっている。外国人観光客に対応できるよう毎日英会話の勉強も続けている。おもてなしの心をカタチにできるよう、先ずは自分から実践してみようと思っている。

海外の人にも福知山の魅力を体感してもらい、喜んでもらいたい。

視野が広がるとともに“観光=旅行会社に就職”だけではない、
将来の選択肢が広がった。

“観光を学ぶ=旅行会社に就職する”と当然のように思い込んでいた考えも、視野が広がるにつれ選択肢の一つになった。地域について学び始めたこともあり、出身地である和歌山県に戻って地元を観光というキーワードで活性化できないか、と思い始めた。地元が観光客と交流し、住んで楽しい町にしたいと考えている。そのための職業としては、公務員や観光協会なども考えられるだろう。福知山公立大学での学びは自分の可能性を今もどんどん広げてくれている。     

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