福知山公立大学

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Vol.3

これといったことをせずに、
ただ流れていった一年だった。

地域経営学部地域経営学科 小林 拓真さん 岡山・明誠学院高等学校出身

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学生プロジェクトに挑戦し、
子ども食堂に関わって確かに僕は変わった。

とにかく入学できるところに入ったという感じ。
何をやりたい、ということもなかった。

福知山公立大学を選んだ理由は? と聞かれても本当に困る。この大学に魅力を感じ、是非入りたいと思いを募らせ入学試験に挑んだわけではないのだ。強いて挙げれば、公立だから。これも、福知山公立大学だけの志望動機でもない。本音を言うと、入学できそうなところを選んだ…のだ。だから、当然のごとく「この分野について深く掘り下げて研究したい」などという野望も持ち合わせてはいなかった。
初めての一人暮らし、生活費を稼がないといけないと早速アルバイトを探しだした。入学してすぐ、4月から焼肉店のフロア係として働き始め、授業よりもアルバイトの日程を優先するような生活を送っていた。無目的で、アルバイトには熱心な、ある意味典型の大学生だった。
公立化されての第1期生になる自分たちの学年は、フロンティア精神に溢れた同期生が多い。「無いものは自分たちで作っていこう」と積極的な彼らは、たちまちサークルを立ち上げて活動を始めたりと、1年目から活発に動き出していた。自分もその流れの中で、バドミントンサークルの立ち上げに関わったが、熱心に活動したかというとそうでもなく、周囲に引っ張られていた感じだった。
2年生になって大学生活を振り返り、さすがに焦り出した。特に周囲の友人たちが目標に向けて走り出している中で、ポツンと取り残されている感はたまらないものがあった。これが周囲も同じようにまったりしていたなら、おそらく今の自分はない。福知山公立大学の熱気が自分を目覚めさせてくれたと思っている。

自分たちで企画・実行したい計画をプレゼンテーションし、
必要な予算を獲得する「学生プロジェクト」。

何かを新しく始めようと思った時に、ふと思いついたのが、児童福祉。高校で保育について学んでいたこともあって、「子ども食堂」の開設・運営を計画し、実施に向けて動き出した。子ども食堂とは子どもやその保護者、地域の人々に対し、無料または安価で栄養のある食事や温かな団らんを提供するための社会活動。全国で広がりつつあるこの動きを、福知山でも実行したいと企画書を書き、大学が実施する「学生プロジェクト」に応募し、プレゼンテーションの結果、採択された。
このプロジェクトが実行できた大きな要因は、子ども食堂を開く場所、そして食事の提供に強力な協力者が現れてくれたこと。福知山城に隣接する「ゆらのガーデン」というおしゃれな施設内の飲食店、揚げパン専門店の『AGE BUNBUN(アゲバンバン)』のオーナー、仁木さんが定休日にこの店を開放し、食事まで調理してくださることになった。このことがなければ、子ども食堂の企画は絵に描いた餅に終わったかもしれない。それ以外にも、近隣の農家の皆さんから野菜を頂戴したりと、周囲の方々の多くのご協力をいただいて、「ふくちやま子ども食堂」はスタートした。 

今回のメニューは「三色丼」。プロの作る料理に舌鼓を打ち、食事の後は勉強をしたり、一緒にゲームをしたり、あっという間の3時間。

学生として、子ども食堂に集まる子たちに
できることは何かを考える。

子ども食堂のスタートにあたり、告知としてチラシを配布したり、地元のラジオ番組へ出演したり、また地元の新聞にも掲載された。企画から一緒に進めてきた佐々木さん(2年生)の他に、1年生10名が賛同してくれメンバーも充実してきた。大学生である自分たちにできることとして考えたのが、食事の後に宿題など勉強を教えること。また、勉強以外にも普段あまり接点のない大学生と話をしたり、ゲームで遊んだりということも、子どもたちには楽しいことだとわかり、大学生と繋がるコミュニティスペースという位置付けも子ども食堂の特長に加わった。

子ども食堂の活動を通して見つけたやりがいと充実感。
児童福祉への学びの興味も芽生えた。

2017年11月からスタートしたふくちやま子ども食堂は、毎月1回18時から21時まで3時間実施している。初回よりも2回目の参加人数が増えた。今後認知度が高まるにつれ、より多くの子どもたちが集まってくれると期待している。この活動を通して、学外の人たちと接する機会も増え、社会人としての対応の仕方など学ばなければいけないことが多くなった。今まであまり積極的でなかった自分の中で、「やってみないとわからないことがある」という考えが芽生え、今までなら参加しなかったゼミでの大人たちとの懇談会にも出てみようと思えるようになった。
自分の中で何かが変わった。児童福祉についてもっと学びたいと思っている。地域の中での児童問題をより深く学び、将来は公務員やNPOで児童福祉に仕事として取り組みたい。こんなに具体的に未来を描けるようになったのも、子ども食堂に取り組めたからだ。これからも継続してこの活動を続けていきたいと願っている。

「現代政治学生コンペ2017」にも参加。「福知山における防災まちづくり政策の展望〜防災と言わない防災による結果防災のススメ〜」をテーマに発表し、審査員特別賞を受賞した。

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